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四五 米国、神道の廃絶を期す

神道の問題に関聯して、最近頻りに米国方面から、日本神道の問題について彼是れ申込ん で来ているようだ。十月七日ワシントンの特電によれば、アメリカ政府は、日本の国家的宗 教たる神道の廃絶を決定した旨公式発表した。これは日本人を、再び平和愛好国民たらしむ る為めの、非常手段の一であるが、但し個人として、神道を信ずるのは妨げない。神道は今 後国家の維持、学校その他で...
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三一 天皇尊厳の冒潰と支配階級の幇間化

この頃東京よりの来客あり、曰く、去る九月二十五日、天皇陛下には、紐育タイムズ新聞西太平洋支局長と、米国ユーナイテッド・プレス社長とに、前者は午前十時、後者には午後四時、同日に別々に謁見仰せつけられたという事であるが、日本の新聞では「謁見」と書いてあるが、米国記者側では「対話」の積りであったという事だ。何れ遠からずその記事は、彼方の新聞に出て来るであろうと語っ...
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三○ 勝つべき戦争に自ら敗る

ある人は、負けて定めし悔しかろうというが、正直の所、予が悔しいのは、単に負けたから悔しいというではない。勝つべき戦争を殊更に負けたから、悔しいというのである。また勝つだけの手当を尽さず、手順を経ず、大早計に、自分から無条件降伏を申出たから、悔しいのである。譬えばここに試合があるが、大抵試合は三番勝負と定まっている。しかるに今度の戦争は、真珠湾マレー沖、何れも...
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二二 和平工作と鈴木前首相

「八月十五日以来予の手許に、既知未知の人より、投書少なからず。概して予の同情者が多いようだが、中にはその反対の人も、若干見受けらるる。左に掲ぐるは、何れも葉書であり、且つ従来予と没交渉の人である。今、その標本として掲げて置く。 前略 遂に国家はこんなになった貴下は如何の感かある未だ一族と共に老腹掻切つた噂もない抑この戦争を献策し賢弟たる健次郎氏屢言はれた「オ...
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